2018年05月09日

プリンス グラファイト90 レストア その3

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さてこのプリグラMSの持ち主ですが…。

なんと20歳の男子です。
最近、市民大会に出てシングルスで優勝。

それもプレースタイルがストローク&ネット。
おいおい、ほんとに20歳?
350gオーバーのこんな小さい面で?
タイムスリップして来たのかいな。
それでグリップに10g重りをつけろという
カスタムをリクエストしたのか。

しばらくRF97を愛用していましたが、初期の
プリグラ使ったら大変調子がよろしいとのこと。
気に入って10本ほど中古を集めだしたという
若きマニアさんです。

じつは父親が、澁谷がストリンガー職に
ついて以来の常連さんでして。元インカレで
やはり愛用はプリグラMS。蛙の子は蛙ですか。
息子を上回る20本近く所持しています。
当店で「張るときまで置いておいて」と
14本あずかっています(笑)。

息子はメルカリで収集、父親はヤフオクで
収集と物件カブらずに出物をチェックして
いるそうです。

go for it ! 向きな親子〜(笑)
posted by goforit at 19:58| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年04月18日

プリンス グラファイト90 レストア その2

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初期プリグラMSの復活作業です。

グロメットを交換
グリップをフェアウエイレザーに交換
ストリングはバボラのナチュラルで張り上げ

フレームの汚れを落としてから塗装のハゲや
デザインの修復し、見た目新品に近づけます。

ここまでは張り替え時にどのラケットでも
行う作業ですが、旧品ではグリップの土台に
チェックをしないといけません。

樹脂が劣化して崩れやすくなっているので
エンドキャップ外すとグラグラになって
いることが多いからです。

このプリグラも少々崩れかかっていました。
エポキシを埋め込んで補修しておきます。
現代の製品はほとんどがフレームに詰め物を
していない中空構造ですが、この当時は
発砲ウレタンなどが詰まっていたりして
エンドからカラカラする異物を取り除く
ことはありませんでした。
そのためにエンドが解放されていません。

翌日キャップを装着して釘を打ち、レザー
巻きをします。
そして新品グロメットを装着していよいよ
張り作業に進めます。

張るまでの準備でさらに約2時間かかった。
2本あるからですが、合計3時間強ですか。
他の店がやらないわけだ。

オーナーの希望は豆皮をつけてほしいと
いうこと。それもなるべく厚いものを。
豆皮とはストリングを急カーブさせない
ことで、ストリングとフレームにかかる
ダメージを軽減するためのもの。
当店ではゴム系・紙重ね系・薄手レザー
普通厚レザー・極厚レザーが在庫あり。

なんでもレディポジションのときに
豆皮を触るのがルーティーンなのだそう。
posted by goforit at 20:49| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年04月16日

プリンス グラファイト90 レストア その1

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初期プリグラMSの復活作業です。

グロメットを交換
グリップをフェアウエイレザーに交換
ストリングはバボラのナチュラルで張り上げ

なにせ古〜いモデルなので簡単な作業では
ありません。
バンパーレスが初代ならば、その次くらい
かしら。約30年前だろうな。

もはや交換グロメットはメーカーにないだろな。
ダメもとで確認してみたら…。
なんと!ありました〜。
マニアに応えたいと切らさずに在庫して
くれていました。えらい!!感動です。

しかしモデルチェンジするたびに金型が
変わってズバリはまるとはかぎらないぞ。
こんな初期モデルでも大丈夫かいな?
おおっはまりました!なんとすばらしい。

さてと、まずすべてのパーツを外して
フレーム本体だけのヌードにします。
古いモデルではこれが手間かかります。

グロメットは劣化してフレームに食い込み
簡単に割れたりちぎれたり。
やすやすと外すこともままならない。
力任せに引っ張ると、破片がフレームの
中に残ってしまいます。
昔のフレームではグリップエンドから
排除できないので、無限にカラカラと
鳴り続けます。痛恨のミスになります。

テクニック使って道具利用して裏技を
駆使してきれいに外します。

そしてフレームを磨きます。
30年間の汚れやスレを落とす。
ああ、その当時はエッヂテープを貼って
いた時代。硬化したテープは剥がれない。
剥がしても、糊跡が強烈に残ります。

溶剤で溶かしながらシコシコ磨きます。
ヘタに溶剤使うと塗装やデザインまで
消えてしまうので注意が必要です。

はぁ、ここまで1時間たっぷりかかった。

まだまだ作業は続きます。
次回はグリップ作業です。
posted by goforit at 22:13| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年03月09日

ヨネックス REGNA 98 

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今や自転車業界の風雲児のヨネックス。
カーボンを活用した製品で多方面に進出
していますね。
自転車フレームを発売したときは株価が
倍増したそうです。
冬季五輪でもスノーボードなどでロゴを
見かけたり、サッカーのJリーグでウエア
着用されたり、朝日新聞(だったかな)の
配達員のユニファームだったり。

きっかけとなったのはこのレグナの発売
あたりからでしょうか。
カーボン繊維の編み方を密度高くして
しっかりとした打球感を実現しました。

愛用している人のほとんどが、張りにも
こだわりハイパフォーマンスの糸を
選ぶ傾向があります。

チョイスしたのはテクニファイバー
「X-ONE 118」ナイロンマルチの中でも
ライバルがいない極細のモデルです。
もとはスカッシュ用のストリングと
共用の製品です。

乗っかりがありながらスカーンと弾き
打ちごたえもある名品です。

テンションは48で飛びはニュートラル。
振動少なめで先端にスイートエリアを
移動した張り方をしています。

打球感が上質なフレームには上質な糸。
満足できる打球感の仕上がりになります。
posted by goforit at 21:05| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年03月07日

ヨネックス EZONE 98 その3

澁谷がEZONE 98を打ってみた感想。

たしかによく飛ぶとはいえませんが、面の
安定性はよく球飛びの距離感はブレがない
コントロールよいモデルだと感じました。

スピン性能はそれほどでもないかな。
しっかりと打ち込むプレーヤーなら相性は
悪くないはずです。

澁谷は回転に重きを置かないフラット系の
ボールをつぶす打ち方をします。
どちらかというとスイングで振るよりも
インパクト重視で、テイクバックから打点
までを一気に押し込むタイプ。
あまりフォロースルーはしません。
普通の人にはちょっと変わった打ち方だと
思われることでしょう。昔っぽい。
メチージュみたいな打ち方だといわれる…。
そうかぁ?

一方、EZONE 98や100が気に入っている
お客さんのプレーは、ものすごく振り回し
スイングスピードがとても速い人が多い。
抑えが効いていいぞぉ〜とブンブン!

ああ、なるほど。

フレームがしなる打ち方じゃないとEZONEは
あまり適さないんだと実感。

EZONEというネーミングは「いーぞ、これ」
「イージーだよね」というニュアンスを
連想させられます(勝手な想像)。
その流れで今までリリースされた初代から
4代ほどの歴代モデルはその通り楽チンな
ラケットで、当初はシニアや女性に合う
傾向が強い印象がありました。

その後のDRが万人受けに進化して男性も
多く使うようになったので、ちょっと
ハードに向かったのかもしれません。

EZONE HARDという名称ならよかったの
かもなぁ。

まぁDRを残してEZONEを追加していれば
混乱する人はいなかったでしょう。
普通は後継機種だと思うものね。
posted by goforit at 20:28| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年03月06日

ヨネックス EZONE 98 その2

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このモデルは100と98があります。
ともに悩んでいる人が多いのですが、
今回はその両方を使った人を例にとって
セッティングの経緯を説明しましょう。

プレーヤーはSさん、男性40代です。
もとはバドミントンを熱心にやっていた方で
そのせいかヨネックスに愛着があります。
初期モデルV-CORE 100が気に入っていて
ゴーセンのミクロスーパー16がベストセット。
テンションはかたくなに48ポンドの抑えめ。

その後もヨネックスの新作が出るたびに
乗り換えて最近ではEZONE DR 100を使用。
そこまでは順調にプレーできていました。
ただ、やはり初期モデルV-CORE 100が
抜群に好きだったので、それを超える
感動が欲しいな〜と思っていたようです。

新作EZONE 98はそれを超えるに違いないと
購入したところ、違いに戸惑ってしまい
ました。いつものように2本も買ったのに。
「そんなはずがない」と意地になって
使ってみましたが、使いこなせない…。

Sさん曰く、DRまではコントロールよく
気持ちよくボールが打てたとのこと。
やっぱり100だったかな、と買いなおし。
ところがやっぱり使いこなせない(泣)。
どうにも楽に飛ばない。フレームが硬く
感じる。外した感がある。98から100に
変えて楽になったはずなのに。

ミクロスーパーではシビアなのかな。
縦にマイルドなナイロンモノを配して
打球感を優しくしたらどうだろう。
ん〜まだフレームの硬さが気になる。
おおっナイロンをマルチにしてみよう。
飛ばないなら球伸びを期待してNXTが
いいかな。悪くないけどストリングの
性能が高すぎて、打った気がしない。
フレームがゴツいから振動が少ない
850にしてみよう。楽だけどピンとこない。
選手みたいにハイブリッドにしたら
どうだろう。ヨネックス好きだから
850とポリツアープロがいいな。
ああ〜余計に飛ばなくなった。
テンション落としてみたらいいのかな
いや、飛び具合を抑えめにしなければ
いいのかな。

100だけで6回張り直し。それも1週間と
あけずに来店、また来店の繰り返し。

NXTよりも打ちごたえがあって、少し
細めにしたらいいかも。
テクニファイバーのX-ONE124が評判
よろしいからどうでしょう?

合わない原因はなに?
まだ続きます。
posted by goforit at 20:26| Comment(1) | ◆フレーム歴史館

2018年03月05日

ヨネックス EZONE 98 その1

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前作EZONE DRと現行EZONEです。
最近このモデルへの乗換で相談を受ける
ことが大変多く、試行錯誤しています。

DRは振動が少なく、振り抜き・球飛び
スピン性能のバランスが取れている
万人受けする名品でした。

男性でも女性でも、シニアジュニアでも
テンション固くでも柔らかくでも、
ナイロンでもポリエステルでも、十分な
パフォーマンスを発揮してくれました。

当時のヨネックスのラインアップの中で
「今買うべきモデルはこれっ!」と
一般プレーヤーに支持されていました。

そして新作となったら…。相当違う。

かなり使えるプレーヤーが限定されて
しまったようです。
DRの後継モデルだと思って乗換した
平均的な一般プレーヤーの感想は
「飛ばない」「スイートエリアが狭い」
「ショットが伸びない」などと困惑。
どうにかしてほしいと相談されること
数多くあります。

しかし、気に入っているお客さんも
それなりに存在するので、双方の
インプレッションを聞きながら
なんとかストリングのチョイスと
張り方の工夫で対応しようと四苦八苦。

その顛末を続きで紹介します。
posted by goforit at 20:05| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年03月04日

ヨネックス V-CORE PRO 97

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今年の新作です。
もう持ち込まれました。
前作デュエルからの改訂版という流れです。

V-CORE TOURまでの目の細かいストリング
パターンで粘りのある打球感のツアー系から
かなり変わったので、デュエルは
使いこなせる人が少なかったようで。

そこからの変更は?

張りあがりを突いてみたらかなりフレームの
しなりが少ない印象です。
その割には仕上がりの面圧はデュエルよりも
低くなる不思議。

昨年リリースしたEZONEにゴツさの点で
近いものがあります。
posted by goforit at 19:22| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年02月20日

国内正規品と海外輸入品 見分け方 続き

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ウイルソンでは重さの表示あるなしで
見分けることができます。

国内版では重さ表示はほとんど見かけません。
ヨネックスはHG、G、LGなどの重量違いの
モデルがあるので表示されています。
ウイルソンは国内版ではグリップサイズの
表示が2パターンあるだけなのが基本。
海外版はそれに重量表示が併記されます。

L(ライト)やSL(スーパーライト)と
いった記載がされていれば海外版。

画像では左のバーンが国内版。
真ん中スチームと右PSは海外版です。
posted by goforit at 20:01| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年02月14日

国内正規品と海外輸入品 見分け方

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テニス用品に限らず、同じ製品でも多くの
メーカーで国内と海外の価格が異なります。
それは為替の関係で差異が出るのですが
あえて戦略的に高く、または安く設定する
場合もあります。

特にヨネックスはアメリカでデビューした
際に、日本よりも高い値段で売ることを
選んだといいます。
富裕層狙ったとも、ハイクラスブランドへの
ステップだといわれますが、遠くのコートで
使用してもわかる四角い形状や、有力選手と
契約して知名度をあげることも同時に行い
狙い通りに世界的なブランドになりました。

今では為替や市場の状況が変わったので
それほど変わらない価格に落ち着いている
でしょうが、それでも海外とは販売方法が
違うので、逆輸入品があったりします。

違いを見分けるのはグリップサイズの
表示を見ること。

アメリカで発売されているモデルは
グリップサイズが「2」と「4-1/4」と
併記されています。日本は「2」のみ。
ウイルソンなどもこの方式です。
それ以外のメーカーでは日本も海外も
同じ表記なので判明しづらいですけど。

ヨネックスだけはシリアルにUSとJPと
刻印されているので明確にわかりますね。
posted by goforit at 23:04| Comment(0) | ◆フレーム歴史館