2018年10月22日

WILSON HYPER PROSTAFF 5.3 STRETCH レストア 3

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グロメットホールを削るという最終手段を
駆使しながら、ピッチが合わない箇所は
思い切ってカットしたりして処理。

具体的にはトップバンパーの端が全く
合わなかったため、歪んで浮いてしまう
2本分ほどを大胆にバンパーごとカット。
ちゃんと斜めに切ったために、それほど
不自然には見えません。

グロメットスリーブ(板部分)は多少伸びて
融通が効いてくれたところは強行して入れて
全く合わないところは違うモデルのパーツで
繋ぎました。
ストリング張るときにうまく重ねられれば
繋いだところも浮かないのですが、
そこまでは調整できませんでした。

仮張りしてグロメットの定着具合を確認して
からフレームのコスメを修正しました。

今回は幸いにもデッドストックの新品パーツが
あったからきれいに加工できましたね。
新品時にかなり近くなったのでかなり
満足な仕上がりです。
posted by goforit at 20:37| Comment(3) | ◆フレーム歴史館

2018年10月21日

WILSON HYPER PROSTAFF 5.3 STRETCH レストア 2

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とりあえず合いそうな他パーツを探しては
実際に入れてみるの繰り返し。

さすがにぴったりとはいきません。
色々試してみるとわかることは…

:メーカーによって結構違う
:同じメーカーでもモデルごとに違う
:比較的似ていても微妙に合わない

グロメット足の長さ・太さ・間隔や角度、
外側に添わせる板の幅や肉厚がそれぞれ
違っていて、これは近いかもーと思って
実際に入れてみるとああ、こりゃ無理だと
いうことが明らかになります。

加工の優先順位としては、交換することが
できる「リプレイス」部分でなんとかする
方法が一般的です。
それでもかなわない場合はフレーム本体に
加工の手をかけないといけません。

今回はフレームに手をかけることにしました。
それでもなるべくダメージが少なめに
なるよう心掛けて慎重に、少しずつ。

グロメット用のドリルでひとまわり穴を
大きくしてグロメットを入れてみました。
なんとか入りました。
しかしきれいに一周回せるわけではなく
穴の間隔がずれていて、外板が隆起したり
そもそも穴にまったく届かない部分が
あります。

ここを切断したパーツをパッチワーク的に
はめ込んでいこうと作業中です。

続きます。
posted by goforit at 18:28| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年10月20日

WILSON HYPER PROSTAFF 5.3 STRETCH レストア 1

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現在作業中のレストア物件。途中経過です。

フレームは大丈夫ですがグロメットほぼ全損。
なぜ復活させたいのですかと聞いてみたら…。
「105平方インチのフェイスが好き」
「それでいて打ちごたえがある細目ボックス」
「さらに長ラケが好みです」
なるほど〜。そりゃ今は存在しないモデルだ。

なるべく打球感を維持しながら、でもとにかく
使用できるようになれば、とのご希望です。

:画像はトップグロメットに欠損穴
:グロメットほぼ欠損の状態

着地点の最小は「使用が可能」なこと。
その場合はグロメットをすべてシングルに
交換すれば張って使用できます。
しかし、打球感が変わり、重量バランスも
変動します。最後の手段で選択しましょう。

最大着地点は「新品時復活」です。
それの場合は新品グロメットに交換すれば
よいのですが、なにせ古いためにグロメット
パーツは入手できません。

最大と最小の間でなんとかアイデアを
ひねり出さないといけません。

まず中古のパーツからでも、ズバリ適合する
ものを探してみます。→ありませんでした
う〜ん、品番違ってもモールド同じのものが
あればよかったのですが、残念。

近いモデルで加工すればなんとかなりそうな
ものを探す →これ、比較的近いかも?
なものがありました。
同時期の5.0の110平方インチパーツ。
同じではないですが、これを加工すれば
なんとかなりそうな気がします。

この方向性で進めましょう。

ちょっと装着してみましたが、なんと
グロメット足の太さが違ってフレーム穴に
すっと入りません。惜しいな〜。
さらに難度が高い加工のステージに突入か。

続きます。
posted by goforit at 21:47| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年10月13日

LACOSTE LT301

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20年前ほどのモデルでしょうか。
ラコステの「ギ・フォルジェ」モデル。
張り替えに出されてきました。

一般的なミッドサイズは所持していますが
このプロモデルは現物を見たことが
ありませんでした。
エンドに付いている防振ユニットも健在。
たいそう美品であります。

ポルトガル製なのも知ってはいましたが
本当にフレームに明記されていて感動です。

お客さんはオークションにて1万円後半で
購入したそうで、マニアな常連さん達に
チラリと見せたらおお〜安い!と絶叫して
いました。それなら私も欲しかった…。
出物さえ見たことなかった希少品なので。
posted by goforit at 20:37| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年10月10日

YONEX R-24 後期バージョン

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R-22の大ヒットで湯島に自社ビルが建ったと
噂されたヨネックス。
その名機の金型の最終形がR-24。

バンパーガードが付き、グロメットもスリーブで
周回されて、フレーム剛性も高い印象かな。

いまだに愛用している人もいますね。
このオーナーもその一人。

テンションは30ポンドで細目しなやかな
ナチュラルがお好みです。
「スライス命なのでこのセットが最適」

初めはパシフィックのトーナメントプロの
17ゴールド(マッケンロー使用モデル)が
ベストチョイスだったのですが、廃番後は
ウイルソンナチュラル17に移行。
そのクラシックな柔らかさだったモデルも昨年
廃番になり、現在ではバボラのVS TEAM 17に。

時代の流れとともにストリングがどんどん
耐久性を追求され、固くなってしまいましたね。

ちょっと残念です。
posted by goforit at 21:44| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年10月06日

WILSON PROSTAFF SUPERLARGE 125 レストア

IMG_0435.JPGグロいれ.JPGチップいれ.JPGアンチショックパッド.JPGIMG_0428.JPGIMG_0436.JPG
掘り出し物で持ち込まれたレアものラケット。
セントビンセントプロスタッフ125です。
澁谷も現物見るのは初めてです。
もちろん張るのも。
最初の画像は125・95・85の大きさ比較。
ラージサイズの110がないのは残念だな。

さすがに古いフレームなので手直しが必要。
本体は備品でしたが、グロメットが不安。
それでもなるべく現状を活かしたいので
張るのに問題があるところだけの加工で
いくことにしました。

グロメットで欠けてしまっているところは
シングルパーツを入れます。画像2

グロメットヘッドがつぶれて食い込んで
しまいそうなところは豆皮を入れて保護。
特にフェイスボトム部分が傷んでいました。
画像3

使用したのは昔販売されていたバボラの
アンチショックパッド。衝撃も吸収して
くれるとされた製品です。画像4

フレームがでかい割に薄いボックス形状。
最低でもテンション50ポンドで張るには
変形が心配なのでフィクチャーを使用。
画像5

本当は60くらいで張るとよろしいかと
思われますが、重くてデカくてスイート
エリアもあまり上ではないので、ブンブン
振り回せる85サイズとは打ち方も違うかな。

お客さんのリクエストでなるべく柔らかい
ナイロンマルチを選択しました。
留める部分に負担が大きいのでなるべく
1本張りで張りあげ。
ストリングの長さは13m以上必要です。
画像6
posted by goforit at 21:52| Comment(2) | ◆フレーム歴史館

2018年08月25日

Ti 700 レストア

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常連さんからの依頼。

長年にわたり、いろいろなラケットを
使ってきたけど、これが一番よかった。
ボロボロなんだけど、使えるように
直してちょー。

ヨネックス SUPER RQ Ti 700 LONG 100
確かにこれよかったですね〜。
万人受けする打ちやすいラケット。

ボロボロになるところはグロメットの
ゴム部分で、サイドとボトムの振動吸収
パーツが抜け落ちます。
フレームの内部に入るとカラカラ音鳴るし。

どのメーカーの元グリップでも経年劣化で
ねちょねちょになります。

丁寧に外して汚れを落とし、グロメットを
補修して使えるように仕上げました。
2時間くらいかかったけど、きっちり仕事した
気分で満足です。

振動吸収効果が低下したのでストリングは
ヨネックスの850で振動少なめになるように
張り上げました。
posted by goforit at 23:01| Comment(1) | ◆フレーム歴史館

2018年07月30日

PRINCE X105

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プリンスの新製品ラケット。
ハンドルの上、スロート部分でねじれる設計。
フォア側とバック側で異なるしなり感を持たせ
フォアでは弾き感、バックでは伸び感を重視。

なんと左利き用に反転したフォルムのモデルも
用意されているとのこと。

ほぅ〜。
posted by goforit at 19:40| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年07月24日

HEAD XTREME

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以前から丸型フレームとして存在した
EXTREME 100 系です。画像左

面をかぶせてグリグリのスピンをかけるには
うってつけの横広ともいえる丸型フェイス。
ストリングのパターンもハードスピナー向けに
中心部が細かい升目にして切れにくくして
あります。

リニューアルしてEを取ってXTREME 100。
同じエクストリームと発音するのでしょう。
しかし前モデルとは適合するプレーヤーが
異なりそうです。画像右

ストリング本数やフェイス面積は同じでも
面形状は横に8mm程狭く、縦には8mm程長く
ストリングのパターンは密から粗へと変更。

まるでSラケのごとく、升目の大きさが
広がっています。

スピンのかけ方がトップスピン系から
ドライブ系に変化したために、設計を
見直したということでしょう。
posted by goforit at 21:13| Comment(0) | ◆フレーム歴史館

2018年07月15日

そしてヒストリック ウッド

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グリップにレザーが巻かれていない時代は
相当に昔のモデルです。
フェイス形状はソフトテニスに近く、先端に
向かって広がっています。

「これ、張るんですか?」
「えっ、実際打ってみたいって?」
「え〜フレーム歪んでいるので、ちょっと…」
「どうしても?」

固くは張らなくてもよいということと、
途中で折れたりしても責任取れないことを
了解いただき、張ることにしました。

これは澁谷でも気が重いです。

慎重にテンショナー引くスピードを遅くして
これ以上フレームの変形をしないように
工夫して、傷んでいるところはケアして。

無事張りました!

ほめてほしいな〜(笑)
posted by goforit at 19:47| Comment(0) | ◆フレーム歴史館