2016年12月20日

「よい張り」とは、なにか?を考察する   その2

●ストリングがずれない

打つとすぐに糸がズレて、そのたびに直さないといけない。
ちょっとめんどくさいですね。
ナイロンやナチュラルは多少ずれやすい傾向はありますが
ポリエステル系でずれるのは論外でしょう。
ずれてしまったところはスイートエリアも変化してしまい
妙に飛びすぎたりスピンのかかりが悪くなったりすることも。
面の安定性も低下している可能性があります。

ずれて戻らないということは、ストリングに溝ができると
いうこと。つまり切れやすくなることに直結するわけです。

打つ面を決めている人は一定方向にずれることはありますが
あちこちにぐにゃぐにゃとズレてしまっているのは、
張りの強さが均一ではないという証拠です。
その場合は飛ぶところと飛ばないところが混在して、
コントロールしずらいはずです。

なんとなく使えているから問題ない?

それは前回でも言及した「自己調整して我慢」ですよ。
自分のベストショットではないのです。

ずれにくくスイートエリアが安定している状態。

ストリンガー澁谷はそんな張りが「よい張り」だと思います。
posted by goforit at 21:57| Comment(0) | ◆ストリンギング

2016年12月19日

「よい張り」とは、なにか?を考察する その1

張り屋として永遠のテーマです。

まぁぶっちゃけ、使いやすければいいんじゃね?てこと
でしょうけど、それじゃあまりにもアバウトすぎですね〜。

とりあえずどちらがベターでしょうかという視点で考えて
みましょう。

●いい感じが長持ちする

長持ちしないよりは得な気がしませんか?。
よく聞く悩みは「張った直後はよかったけどすぐにゆるむ」
ということです。または「張りたては固くて使いにくい」
なんてのもあります。踏んでなじませる荒業をする人も(笑)。
いずれにしても、使いやすい期間が短くそれ以外の時間は
ひたすら我慢しないといけないということが不満。
我慢するということは、自分でプレーを調整することです。
飛ばないから強めに打つ、飛びすぎるからスピン多くかける。

それじゃぁ、のびのびと打てていないじゃありませんか!

張った直後からすぐにフィットして、その後もストリングの
寿命尽きるでの期間はあまり変わらないフィーリングで使える。

ストリンガー澁谷はそんな張りが「よい張り」だと思います。

当店ではプレーする直前にラケットをお渡しするのを
理想としています。なるべくフレッシュな状態で使って
いただきたいから。
そのために、すぐにいつも通りのプレーができるように
仕上がりの精度を高めています。そしてそのままずーと
のびのび自分のスイングができるような工夫しています。


いい感じが長持ちするほうがベター。
posted by goforit at 20:44| Comment(0) | ◆ストリンギング

2016年12月14日

振動止めの功罪

ストリングの張り具合の良し悪しについて。

チェックする方法で一番簡単なのが振動止めを
外してみることです。

フレームやストリングによっては振動が多いモデルも
ありますが、当店は極力振動止めなしでもイケる
ように張る努力をしています。

他のお店では張ったラケットなら、一度外して
プレーしてみてください。
外すとまったく印象が変わって、衝撃が多いとか
面の安定性が悪いとかスイートエリアが狭いとか。
とても使いやすい感じがしないのであれば
あまりよい張りではありませんよね。

実は振動止めによって悪い状態が隠されているのです。
そこそこ使えてしまうので分かりにくいのが問題です。
ところが張られているストリングのパフォーマンスは
適正には発揮されていないので、ショットが荒れて
しまっていることも多いはずです。

それでも使えてしまうのは、プレーヤーがその悪癖を
補整しているからなんですね。
スピンを過多にかけてコントロールをしたり、
飛ばない部分や飛びすぎる部分を無意識に修正したり。

あまり張り具合のよろしくないラケットでも
それしか使っていなければ、余計な修正をかけた
ショットをするためにエネルギーを取られている
ことが実感としてわかりません。
「こんなもんだろ?」と思っていませんか。

一度振動止めを外してプレーしてみましょう。


《 go for it! 澁谷 》
posted by goforit at 20:45| Comment(0) | ◆ストリンギング

2016年12月03日

最近のフレームの傾向

ここ数年、フレームの性能が向上していると感じています。

張っていてフレームの変形が少なくなった印象。
昔のモデルは張っている最中、もっとググッと歪んだのに
今のフレームはあまり形が変わりません。
剛性が上がっているのでしょうか。
ヒビが入るのも軽減されていることでしょう。

打っていても面の安定性に優れ、打球がバタバタしにくく
コントロールしやすくなっていると思います。

その分フレームが硬く感じるケースもあるでしょう。
同じモデルでリニューアルするにともなって、仕上がりの
面圧が変わることがあります。
同じように張っていても、すこし固い数値がでたり
ボールを突いたフィーリングが硬かったり。

マイナーモデルチェンジして買い替えしたら、
ちょっと硬さや飛び具合に違和感を感じたあなた。
正しいです。おかしくありません。
むしろセンサーが敏感でよろしいことです。

気のせいかな、と放置して合わないままにする方が
ストレスになるし、プレーの向上を止めます。

テンションやストリングのチョイスを見直して
ベストセッティングをめざしましょう。


go for it ! はただいまお買い得品セール中!
どうぞご来店ください。

《 go for it! 澁谷 》
posted by goforit at 17:36| Comment(0) | ◆ストリンギング

2015年09月20日

ストリング角切れ 対策いろいろ

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最新のV CORE tour Fです。

性能はさておき、ストリンガー視点からのコメント。
「こりゃトップで角切れするぞー」
グロメットの内側への出方は少なくても2mm欲しいところ。
1mmだと結構危険な印象です。

この新製品は1mmなさそうな‥。
大丈夫かいな。

このモデルに限らず、近年のヘビースピンの打ち方と
ポリエステルストリング使用、それもやや細ゲージを
好むプレーヤーの悩みは「トップでの角切れ」です。

先端でヒットしたとき、フレーム端でひっかけると
ストリングの逃げ場がないのでブチっと切れます。
しなやかなナイロン製なら伸びて耐えられますが
もともと伸度が少ないポリエステル製ではあっけなく。

go for it ! では切れにくくする工夫を数種類もっています。
その工夫を施せば1.5倍から数倍寿命が伸びます。
当店以外で処方しているのをほとんど見たことがないので
準オリジナルのカスタム方法でしょうか。

お困りの方は是非、張りにおいでください。


《 go for it! 澁谷 》
posted by goforit at 00:04| Comment(0) | ◆ストリンギング

2015年08月19日

ゴムパーツ修理

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ラケットのモデルによってはグロメットの一部に
ゴムパーツを使用している箇所があります。

打球感をマイルドにする効果があり、主に楽チン
ラケットで採用されていることが多いです。

プラスティック製のグロメットよりも経年劣化が
早いために、ゴム部分だけが欠けたり裂けたりして
交換しないといけないことがよくあります。
プラスティックのシングルピースを入れると
衝撃を吸収しないために打球感が硬くなるため
できるだけゴムパーツを入れてあげたいのですが‥。

専用の交換パーツは全体を含んだセットでしか
入手できないので、お客さんに全交換をすすめても
よいのですが、重要性がわかりにくいために
説得するのが大変になります。
価格も2,000円近くかかりますし、そもそも古いので
まずメーカーに在庫がなくなっているモデルも多いし。

そのためにサービスで中古のパーツから程度のよい
部品を移植してリペアしています。
打ち味を満足してもらうためには、このように
手間をかけてあげる必要があります。

交換したことがわからないようにするのが
正しい交換作業ゆえに、結果、持ち主には
ほとんど気づいてもらえないのが寂しいですが。

《 go for it! 澁谷 》
posted by goforit at 20:32| Comment(0) | ◆ストリンギング

2015年07月08日

ラケットの使われ方から

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go for it!では張り替えを受ける時にカウンセリングを
行います。
どのような打球感を求めているかをお聞きするためですが
同時にフレームとストリングの傷み状態をチェックします。
希望している仕上がり感と実際のプレースタイルが同調して
いることを確認するためです。

ストリングの傷み具合でショットの傾向がわかります。
フレームの傷み具合でプレーの癖がわかります。

画像はその例ですが、フレームのトップがこすれています。
ストロークでコートにこするならフレームよりバンパーが
傷みます。ボレーでこするならサイドが傷みます。
サーブでこするならトップの先端だけに集中するはずです。

推測すると短い球を追いかけてギリギリのところで取る。
または左右に振られて、体制を戻すときにコートを叩く。
そのときにこのような傷がつきやすい傾向があります。

フットワークが発展途上かな、それならフレーム端で
なんとか返せるようなセッティングがアリかな‥。

カウンセリングで、その点を確認して、最終的な張り具合を
決定します。
posted by goforit at 23:43| Comment(0) | ◆ストリンギング

2014年04月20日

STRING GLIDE(ミラフィット的な製品)

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愛用者が多かったミラフィットが販売終了してから数年。
やっとそれに代わる製品が登場します。
発売開始は今月末です。

ストリングのパフォーマンスを劣化させないためのグッズ。
高価格帯のナイロンマルチやナチュラルを長持ちさせたい
プレーヤーには必需品ですよ〜。

ストリンググライド
1,800円
使用回数…約100回分

ざっくりいうとストリングにテフロン加工するようなもの。
摩擦が少なくなって縦糸が柔軟にずれてボールをホールドします。
ずれたままではなく、すみやかに元の位置に戻ってくれるので
見た目には違和感ありません。
「ずれるとノッチング(溝)ができちゃうんじゃないの?」
従来のストリングならその通りですが、摩擦が少ないと
溝も掘れにくなるので、むしろ切れにくくなる効果があります。

バボラのBLASTはこのシステムを採用したコーティングです。
それを後付けでできるチューンアップグッズというわけですね。

ミラフィットの初期はスポンジにリキッドをしみ込ませたタイプ。
後期はソリッドになり、塗り込むタイプになりました。
乾燥しやすかったのかな?

今回の製品はリキッドですが、その都度スポンジに垂らす方式。
それなら乾燥・蒸発はありませんね。

塗り方や頻度などコツがありますので、購入の際にご説明します。
posted by goforit at 19:41| Comment(0) | ◆ストリンギング

2014年04月16日

「PURE CONTROL MP+TEAM」のバンパー交換

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お客さんのグロメット交換で四苦八苦。

写真のようにバンパーは後付けできるタイプ。
通常はすぐにはめ込めるのだが、なぜかぴったり入らない。

症状としては、センターと端近くにポジション決めの突起が
あるのだが、その端部分が2mmほど届かず合わないぞ。
さらに反面はぴたっと合うのに片面がフレームに沿わず
浮いた状態になる部分が多い。

う〜ん、困った。

メーカーに問い合わせると「センター決めより、端から合わせて
センターに向かうとハマることありますよ」……改善せず。
同業者のアドバイスでは「バンパー熱湯に浸けて柔らかくすると
入ったよ」……改善せず。

なにが原因だ?

まずは片面が合わない理由を探ってみる。
バンパーを天地逆にトライしてもやはり同じ側が入らない。
ということはバンパーのその側がおかしいに違いない。
ところがじっくり見てもバンパーパーツと本体グロメットで
非対称や変形しているところはないので、片方だけ沿わない
理由がみつからない。

とりあえずペンチで具合が悪い側の内側レールを外に向かって
広がるようにしてみよう。
あまり強くいじるとキズつく不安あるので、ちょっとずつ
広げてみて、木槌でトントン叩いてみると…。
おおっやっと沿うようになった♪

そして端の突起がズレている部分はペンチで強制的に2mmずらす。
するとやっとフィットできた〜♪

完璧に装着できたかというと99%沿うことができた状態。
髪の毛1本分ほど浮いているところが5mmほどある。
ここがどうしても入らずに気持ち悪い。

このラケットを新品で購入する際にはバンパーが被されている
状態なので、おそらくストレスなく形にクセがついている。
そのために張った後に装着しても入りやすいのだろう。
いままで張替依頼の個体で入らなかったことはなかったから。

今回のようにパーツ交換で張った後にいきなり装着しようとした
クセついていないバンパーは微妙にフィットしないのかもしれない。
今後はグロメット本体を交換した後、バンパーをはめておいて
クセ付けてから張ることにしよう。

ドタバタ劇でした。
同様の事例でコツを知っている方はぜひ教えてください〜。
posted by goforit at 19:37| Comment(0) | ◆ストリンギング

2014年03月17日

原因は振動止め

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go for it ! ではプレーヤーに合わせてセッティングを
変えて張りあげます。

普通の店では「ストリングとテンション」を変えるだけですが
当店では張り方や打球感まで変えて、プレーヤーの好みに
合わせる工夫をしています。
「こんなことできないよな〜」なんて思わずに、一度ご相談
ください。張り替えスペシャリストの澁谷が仕上げます。

ある常連さんのラケットを例にあげてみます。

フォルクルの形状では下広がりのフェイスが特長的です。
スイートエリアは下にあります。
それをもっと強調してスイートエリアを手元にします。
それだけだと先端が飛ばなすぎてサーブのスライスが
伸びないのでトップもある程度飛ぶように調整。

軽量で大きめなフェイスですが、それ以上に飛びを強調。
さらに不快な振動はなるべく避けて…など、リクエストは
盛りだくさんです。

当店で張る前は、普通に緩めに張ってあっただけでした。
今では相当カスタムした特殊な張り方になっています。
お客さん曰く「他店では納得できなかった部分の改善希望を
出したら、その通りに改良できたので驚きました。
もっともっととすごく細かいところまでリクエストした結果、
こうなりました」

現在では大変満足していただいているようです。
しかし、最近2本あるラケットの片方ばかり使用してしまうと
悩んでいました。
おかしいな、両方とも同じに張り上がっているのに?

調べてみたら、調子がイマイチのほうは使用している振動止めが
劣化していて、具合がよろしくなかったことが判明。
振動止めを交換してみたら同じに使えるようになったとのこと。

皆さんもたまには振動止めのチェックをしてみましょう。
硬化していたり、裂けていたりして効果が落ちていることが
ありますよ。
posted by goforit at 21:46| Comment(0) | ◆ストリンギング