2013年02月17日

道具なんてなんでもいい?

あるジュニア指導で有名なコーチの発言。

「ジュニアにすごくいい道具は必ずしも必要ではない。
うまい子はそんなものなくてもうまくなる。
世界のジュニアはいい道具なんて使っていないのだ。
日本のジュニアは恵まれすぎである」

う〜ん間違いではありません。

日本で、ある外人コーチが母国のものすごい安いラケットを
使って一般スクールでレッスンしていました。
それを生徒が欲しがるそうです。
コーチが使っているなら同じようにプレーできるだろう、と
思われているようだと。
安い道具ですがみたことないので値段なんてわからないから、
ちょっと高く売って儲かっているよ〜、と笑い話。

コーチは元選手だったんだから、たとえ昔のウッド使っても
生徒よりうまいのは当然でしょう。
要はその道具を使って、どのように相手を上回るプレーをするか。
センスがあれば、打てさえすれば程度は関係ないわけです。

話を戻してジュニアには道具なんてなんでもいいかというと
「才能がある子を発見する」ためには有効かもしれません。
どのように相手に勝つかを見出せるセンスを持っているかが
わかるから。

しかし才能はそれほどでなくても「伸びしろ」を考えると
適正な道具は必要でしょう。
気合いと根性が大切な部活中心で育った人が、10代後半で
いろいろ道具に凝りだしたら「あー、始めたころにこの道具に
出会っていたらもっとステージが高いところに行けたかも」と
後悔したといいます。

前出のコーチでも、いやトーナメントに出るなら、もっと
グレードの高い道具が必要だけどね、とも思っていた。
そりゃそうでしょう。レベルが同じくらいなら不利な道具では
相手に勝てないもの。

go for it ! ではその人に合った道具になるように、話を
じっくり聞いて、伸びしろを考えて、アドバイスしています。
そして最適な状態になるように仕上げています。
今よりも進歩したい人に、とても大切なことだと考えています。
posted by goforit at 19:05| Comment(2) | ◆ストリンギング

2012年12月04日

ストリングの変色

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写真は同じストリングの使用前→使用後。

使用後はものすごく変色しています。縦糸で使用していたもの。
色が変わっていないところはグロメットの中を通過していた
部分です。その形になって折れ曲がっています。
ちょっとずれた所には溝ができています。これは横糸が
通過していた部分です。

普通はここまで変色しません。
これはメーカーが初期生産したロットで、変色が著しいとして
現在では改良されています。
あまりにはっきりと変色していたので「この糸はなんだ?」と
特定できませんでした。
フレームからストリングを外してみて、変色していない部分の
メーカー印字を読みとってやっと判明したくらい。

変色するのはナイロンストリングで多くみられる現象。
使用したり添加している素材や配合によって色が
変わりやすいことがあります。
原因は紫外線だといわれています。

ナチュラルでも変色はしますがそれほど目立ちません。
白とかではない生成りの色だからでしょうか。

それに対してまったく変色しないのはポリエステル系。
同じ石油系からできているのに、その差は顕著ですね。

いずれにしても変色は時間とともに進行します。
色が変わり始めたらそろそろ張り替え時だと考えてください。
posted by goforit at 20:09| Comment(0) | ◆ストリンギング

2012年11月25日

冬の張り替えについての相談

「う〜寒いですねぇ。冬向けの張り替えにきました」

ありがとうございます。今回はどのようにしますか?

「えーっとなんかこの時期はツラい気がするんだけど、
すこし楽にプレーできるようにしたいかな」

ふんふん、なるほど。飛ばない気がするなら方法は2つあります。
使用ストリングの細いゲージにシフトするか、手応えを変えずに
飛びがよくなる張り方をするするか、ですね。

「張り方で飛び具合を変えられるの?」

できますよ、工夫すれば飛ぶようにも飛ばないようにも。
人によってスイングスピードやプレースタイル違いますからね。
緩めに張って飛ばないようにしたいタッチプレーヤーや
パンパンな固さが好きだけど飛んでほしい人とか、いろいろです。

「ほぉ〜。そうだなぁ、前にゲージを細めにしたけどあまり
好きじゃなかった。いま使ってるストリングが安心なんだよね。
あっ飛ばないというよりも、手応えがツラい気がするんだ」

それなら、飛び具合同じでテンションだけ下げましょう。
気持ち優しくくらいなら2,3ポンド低く張るといいですよ。

「へぇ、他の人はどうしているのかなぁ」

冬は飛ばないなと感じている人には、今説明したように下げたり
変更したりしますね。一方では飛ばないと感じない人もいます。
その場合は変更なしで、通年同じストリングを同じ張り方です。

「そうなんだ。じゃ私は3ポンド下げて張って」



この時期はこんな会話が頻繁に交わされています。
あなたに合う張り方とアドバイスをご用意してお待ちしています。
来てね〜(笑)。
posted by goforit at 19:40| Comment(0) | ◆ストリンギング

2012年11月21日

細いポリエステルのすすめ

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面の安定性に優れて、球飛びとスピン性能に優れたストリングは
なにかと問われたら…。

1.20mm以下のポリエステルストリングを緩めに張ることです。
澁谷が一番ハマっているのがこれ。

細いストリングは振りぬき感が抜群なのでスイングが速く
なります。反発性能も細いゲージは良好=「球飛びがよい」

スピンは細いゲージほどかかりがよく、切れのよい打ち味は
モノフィラメントが得意です=「スピン性能がよい」

ポリエステルは面全体がまとまって動く傾向があります。
そのためにナイロンよりもバタバタしずらい=「面安定性がよい」

ポリエステルの難点は飛びにくいということ。緩めに張れば
面に乗っかってからググッと押しだせます。
細いストリングは切れやすいために、ハードにスピンをかけて
打つ人にはお勧めしませんが、押しこみたいフラット系男性や、
女性やシニアならトライすべきチャレンジだと思います。

今回提案するのはビッグバンガーエース1.12mm。極細です。
ややシャープな打球感なのでゆるく張っても大丈夫。

興味ある人はご相談ください。
数量限定ですが、張り代込で3,800円でお試しできます。
新たな世界が開ける可能性を秘めていますよ。
posted by goforit at 20:34| Comment(2) | ◆ストリンギング

2012年11月14日

この試打用ラケットを売ってくれ

試打用ラケットを打ってから購入を決めるのは正しい方法です。
むしろ、打たないで決めてしまうなんて冒険ですよね。

ところが、気にいって借りたお店で「これと同じで」と
購入したのに試打用とまるで打ち味が違ってガッカリ…。
なんてことありませんか?

それは鮮度や条件が違うからです。

新品のフレームやストリングで張られた購入品。
さんざん打たれた後のフレームとストリングの試打用。
フレームとストリングは、ボールを打った回数に比例して
劣化していきます。これが鮮度の違いです。
フレームは硬さが減り、マイルドな打ち味になります。
ストリングはゆるみ、面がたわむ印象が増えます。
この劣化は使用頻度の多さによって違いますね。
少ない貸出物件ならそれほど顕著ではないでしょうが、
結構な人数に使われた後でははっきりと変化として感じます。
なるべく新しいフレームで張りたてのストリングなら
ハズレない可能性が高くなります。

それから張ったテンションの数値。
テンションシールに記入されている数値を信じたくなりますが
ちょっと待って。違和感を感じる固さの時もありますよ。
張り手が変われば仕上がる固さが違うのは当たり前です。
毎回同じに仕上げられない、精度の高くない張り手が多いのも
問題ですが、とにかく50ポンドという数字が仕上がった固さを
示すものではないと思ってください。これが条件の違い。
出来る限りのことは「試打用を張った人に仕上げてほしい」と
依頼するのがベター。

しかし、メーカー張りあげの試打用ではお手上げです。
試打会のときはこのケースが普通でしょう。
メーカー側はなるべく好印象を持ってもらいたいので
うまいストリンガーが仕上げていることが多いです。
購入するところが同程度の技術があれば問題ありませんが
なかなかそこまで期待できません。
試打用と購入品がまったく違う!という場合はこれが原因の
ことが大半でしょうね。

いっそのこと「今打ったこの試打用が気にいったから、この
現物を売ってくれ」という希望がかなえられればねぇ。
posted by goforit at 19:31| Comment(0) | ◆ストリンギング

2012年11月11日

打点は人によってさまざま

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競技は違いますが、ストリングの痛み方で打点がわかりやすい
例を紹介します。

左のテニス用ではかなりフェイスの下方向が痛んでいます。
右のスカッシュ用では上方向が痛んでいます。

フェイスは手のひらの延長なので、テニス用の持ち主は
手首に近いところが一番力を入れています。
これはフラットプレーを好み、ショットを押しだすイメージを
持っている証拠です。

スカッシュ用の場合は壁際で打たされる競技なので、先端の
ギリギリでヒットします。
そのために指先感覚が重要になり、壁にヘッドを滑らすように
ラケットを振ることもあります。

同じラケットを使用してもプレースタイルで打点は人それぞれ。
それに合わせて、打点の部分が一番快適になるように張るのが
ストリンガーの工夫となります。

つまり「張り方は同じではいけない」ということ。

go for it ! ではプレーヤーの打点をチェックし、それに合う
最適な打球感になるように工夫して張ることで、そのプレーヤー
専用のラケットに仕上げています。
カウンセリングをすることで、自分に合った打球感とはなにかを
気付いてもらうことから始めています。

まずはプレーヤーの希望を聞くこと。
そして相談のうえ、最適ポイントを提案すること。
さまざまな工夫をして仕上げることで完成します。
posted by goforit at 20:11| Comment(0) | ◆ストリンギング

2012年10月28日

ステンシルインクの弊害

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錦織は「マークのためのステンシルインクは極力うすく塗って
ほしい」というリクエストを出すそうです。

どうやら微妙なタッチの変化を嫌ってのことらしいのですが
他の選手からはあまり聞いたことがありません。
そんなに変わらないのでは?と思っていたら、当店の
お客さんにもそのような感想を持った人がいました。

ナイロンモノフィラメントを毎月張り替えるプレーヤーで
同じストリングをかれこれ50張りは消化したでしょうか。
「いつも同じフィーリング張ってくれて助かっています」と
当店に信頼をおいてくれるお客さん。
その人が「たまにはロゴマークでも入れてみようか」と
試したところ…。
数日して「なんかストリングの動きがしなやかではない」と
張り替えに来ました。

特に錦織に影響されたわけではないので、思い込みではなく
素直な印象だったようです。
自分にとっての絶対的基準がある人にはささいな差がはっきりと
認識できるようで、ちょっとびっくりでした。

いつでも同じ仕上がりで提供できることを目標にしている
澁谷としては、とても勉強になったできごとです。
posted by goforit at 19:33| Comment(0) | ◆ストリンギング

2012年10月23日

ミニテニスといってもいろいろありまして

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練習前のショートラリーを指す場合とキッズ用の専用コートと
ラケット・ボールを指す場合と。

しかしそれ以外にもあることが判明しました。

立川で考案されたシニア向けのスポーツで「MiniTennis」という
があります。詳しくは↓
http://homepage3.nifty.com/front/akiruno/about-mini/about.htm

狭い場所(バドミントンコート)でプレーすることができる。
室内スポーツなので天候に左右されない。
短い基本練習で誰でも試合ができるようになる。
ので、誰でも簡単に始められるスポーツです。

必ずワンバウンドしてからボールを打ち、テニスのジュニア用の
ような専用ラケットで、ボールはビニ−ル製のものを使用します。
風船のようなボールなのでショットが思いがけない動きを
します。ちょっとびっくり!

プレーの様子は↓
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=a9So6P3pt8w#!

張り替えで依頼されたラケットは専用の最新モデル。
風船ボールがストリングの留め部分(ノット)に刺さって
破裂するのが不安だと、ノットの先端を内側に沿わせるように
リクエストされました。
他のお店ではできなかったようです。
posted by goforit at 21:32| Comment(0) | ◆ストリンギング

2012年10月19日

そろそろ冬用の張り替えに

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気温が20度を切りだしたこのごろ。
ひと雨ごとに寒くなるそうです。

特にナイターアウトドアでプレーしていると、日中との
ギャップに戸惑うこともあります。
「なんか飛ばない…」「手応えがつらい…」など自分の調子が
悪いのかなと混乱する可能性があります。

11月ごろからはテンションを落とし目にするとか、手応えを
変えずに飛びをよくするとか、ストリングを優しいものに
チェンジするとか、工夫はいろいろありますよ。

ご相談ください。

冬限定のストリングもありました。
今年も発売してくれることを祈ります。
posted by goforit at 21:28| Comment(0) | ◆ストリンギング

2012年09月22日

「手張り」って:続編

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ウッドレギュラーの時代はストリンギングマシンは業務用しか
なかったので、写真のような方法で手で張っていました。
特にテンションが低めのソフトテニスやバドミントンでは、
いまだに手で張る人もいるようです。

「手張り」方式で必要な道具は巻き棒と目打ちだけ。
目打ちをストリングとホールの間に差し込み、巻き棒で
ストリングを巻いてテンションをかけていきます。
グイグイと巻き上げて引っ張った部分を指で弾いて、弦音の
強弱で張力具合を確認しながら張り進みます。

問題は、目打ち刺すのでホールとストリングが痛みやすい。
巻き上げるのに非常に力がいるので疲れる。
テンションは数値ではなく、なんとなくの具合になる。
さらに高テンションは難しい。
マシンではないということは、フレームを支えられないこと。
グリップを股ではさんで張るので均等に力を与えるには
熟練の技が必要なのです。

「手張り」張りあげを行っていた最後のお店は関西にあったと
聞きました。それは澁谷が西武スポーツ時代だったかな。
もう20年以上前のことです。

巻き棒は現在でもヨネックスが販売しています。
単品ではなく、ストリンガーキットの一部となりますが。
製品でなくても太めの棒にレザーを巻けば代用できますけどね。

「手張り」が過去のものになった理由は正確に数値で張れない
ことと、フレームフェイスが大きくなって高テンションで
張ることが多くなったため。
マシンでフェイスを支えないと張力を与えた時に変形します。
横糸を張る時に変形を戻すというスタイルだったので、経験が
ないとかなり危険な張り方なんです。


9月の無料講演会の参加者募集中↓
http://blog.goforit-stringer.com/article/58028074.html
posted by goforit at 20:33| Comment(0) | ◆ストリンギング