2012年08月04日

ウッドラケットとは

IMG_1111[1].JPGIMG_1112[1].JPGIMG_1113[1].JPG
写真はドネーの木製フレームです。
製法は、硬さや個性が異なる種類の樹木の板を貼り合わせて
圧縮します。このフレームには合板順が表示されています。
mapleはカエデ、beechはブナ、ashはタモ、バルカンファイバーは
木材繊維加工シートのことです。
この木材は野球の木製バットで使用されているものと似通って
います。

貼り合わせてつくるので、ストリングを通すホールが格子状に
なっていないと木目に沿って陥没しやすくなります。
そのために格子状になっていない一番下のホールにはパッドを
かませて陥没を防止します。
これがその後のカーボンフレームでもパッドは「つけるもの」と
常識になってしまった原因です。丈夫になった素材なら必要なし。


当時のウッドラケットの面の大きさが「レギュラーサイズ」と
呼ばれます。どのメーカーも同じようなシルエットでした。
しかしその呼称はそれよりも大きな面のラケットが登場してから
できたもので、ウッドを基準に「150%ラージ」「セミラージ」と
表現されたのです。最近ではミッドとかミッドプラスとか
細分化されていますね。
特に明確な面積の基準はなく、各メーカーが自社内比較として
勝手に表現しているのが実態です。

フレーム面積が小さいために、スイートエリアも狭いです。
ボールが置いてある部分が一番快適な打球感で飛びもよい。
このエリアで打つということは「手のひら感覚」のうちの
手首の上あたりの親指と小指の付け根で押す打ち方。
すなわち、うすいグリップでのフラット打法に適しています。

ウッドレギュラーサイズが全盛の時代にスピンを打てる人が
少なかったのはフレームが適していなかったからなんです。
ドネー使用で有名なボルグは異例だったということです。
彼用の特注フレームはフレーム厚や木材の配合も違うくらい。

今となっては過去の遺物かもしれませんが、フレームと
プレースタイルをひもとくにはウッドのラケットを知っている
ことはとても重要な知識なんですよ。
posted by goforit at 19:23| Comment(0) | ◆フレーム歴史館
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